重たい頭の位置について
週に一回、小学四年生の子どもたちの算数・国語の勉強相手をしている。
先日は国語の問題で「頭が上がらない」という慣用句が出てきて、いろいろ説明したのだが分かってもらえなかった。
小学四年生、10歳という年齢では、誰かに対して「頭が上がらない」とか「頭が下がる」とかいう気持ちになったことなどないかもしれない。
考えてみると、日本の文化のなかでは厳格な上下関係というのがあって、大人になるとそれが姿勢に影響して肩こりなどに悩まされている人も多いのではないかと思う。
ペコペコとお辞儀して、5〜6キロの重さのある頭を一日に何回上げ下げしているだろうか。
僧帽筋とか、斜角筋とか、緊張して強張ってくるのも無理はない。
そういう意味では、「頭が上がらない」ということを理解できない小学生は健全なのかもしれない。
