依存の分散
最近、これまで接点のなかった人たちと仕事する機会が増えたような気がする。
考え方や価値観の違いから違和感を覚えることもあるのだが、それはそれで良い経験をさせてもらっている。
そんな中で、とりわけ教育についてはいろいろ考えさせられる。
なぜ教育は大事なのか。
人はなぜ勉強するのか。
競争社会で勝ち残るために良い教育が必要なのだろうか?
ライバルを打ち負かし自己利益を高めるために勉強するのだろうか?
自立することが大事だというけれど、人は誰かに依存せずには生きていけない。(※仙人は除く)
心理学的には、自立と依存とは反対概念ではないらしい。
自立している人というのは、依存先を多方面に分散しているものなのだ。
依存先を限定すればするほど自立から遠ざかり依存症的になってしまっている。
依存症的になると、孤立するリスクが高まるせいか、不安や恐れが強くなっている。
自分は日常的にどれだけ多くの人びとに依存させてもらっているかを自覚しておきたいものだ。
その自覚なしに自立というのはあり得ないだろう。
そういえば、最近観た「君の名は。」という映画は非常に良かった。
涙がぽろぽろ流れてきた。